正直、調べてみるまで意外でした。埼玉県ときがわ町でぶどう狩りを楽しんだあと、祖父母から孫まで無理なく一泊できる宿として実際にデータが取れたのは、この記事で扱う3軒だけです。
ときがわ町自体は東京都心から車で90分ほどの里山エリアで、大型の温泉旅館が立ち並ぶ観光地ではありません。だからこそ「誰と、どんな一泊を過ごすか」で選び方が分かれます。個人的には、キャビン泊で自然を楽しむ家族と、駅近のホテルで疲れを取りたい家族とでは、選ぶべき宿がまったく違うと感じました。
この記事の見方(3世代旅行での選び方の基準)
3世代旅行で気になるのは、豪華さより「誰にとっても無理がないか」だと思います。段差の少ない客室か、個室で食事ができるか、駐車場から部屋までの距離はどうか。ここではその視点で、実際のデータに基づく設備・評点・料金だけを並べました。
| 宿名 | 風呂・客室設備 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| COMORIVER | サウナ、ティーラウンジ | お食事無しプランあり | ラウンジ、駐車場あり | 風呂4.38・サービス4.34 |
| キャンプ民泊NONIWA | 温泉、セルフコインランドリーコーナー(無料) | 記載なし | 駐車場あり | データなし |
| ガーデンホテル紫雲閣東松山 | 個別空調、洗浄機付トイレ | レストランあり | 駐車場あり、宴会場あり | サービス4.12・朝食4.2 |
価格は2026年9月8日時点、2名1室1泊の目安です。表のとおり、評点がしっかり取れているのは2軒だけで、NONIWAはキャンプ民泊という業態のためデータ自体がありません。これは弱点というより、そもそも比較対象が違うということです。
ときがわ町でぶどう狩りのあとに泊まれる宿3軒
全12室、清流沿いのキャビンで三世代がそれぞれの時間を過ごせる「COMORIVER」

COMORIVERは、公式サイトによると「清流と自然に囲まれた全12室のお部屋で過ごす、特別なひととき」を掲げる宿です。客室はデラックスキャビン・キャビン・グランピングテントの3種類に分かれ、公式サイトの案内では「デラックスキャビン、キャビン、グランピングテントの清流と自然に囲まれた3種類のお部屋」とのことでした。部屋数が絞られている分、隣の部屋を気にせず過ごせるのは3世代旅行にとって地味に大きいポイントです。
風呂の評価は4.38、サービスの評価も4.34と、8項目のなかでも高い水準にあります。設備はサウナ、ティーラウンジ、ラウンジ、会議室と揃い、駐車場もあります。
食事とラウンジ、祖父母も孫も別々に過ごせる余白がある
食事は個室ではなく、公式サイトの紹介では「清流の音が聞こえる静かな場所で大切な人たちと囲むお食事をお楽しみください」とありました。プランは「【コスパ重視!!】お食事無しプラン」がグランピングテントで15,800円から用意されています。
孫世代が退屈しそうな時間には、ラウンジが効きます。公式サイトによると「地元ときがわ産の木材を使用している巨大な本棚に囲まれたラウンジでは、地域や木の温かさを感じられます」とのことで、施設内のパン屋では毎朝焼きたてのパンが並ぶそうです。祖父母がゆっくり本を読み、子どもが本棚の下で遊ぶ。そういう時間が持てる宿は、実はそう多くありません。
ただ、風呂は「サウナ」であって温泉ではない点は先に言っておきます。温泉に浸かりたい世代がいる場合は、次に紹介するNONIWAのほうが合うかもしれません。
孫世代の自由研究にもなる、里山体験がセットの「キャンプ民泊NONIWA」
ぶどう狩りだけで一日を終わらせたくない家族には、キャンプ民泊NONIWAが候補になります。風呂は温泉で、明覚駅から車で約6分という近さです。最安値の目安は11,000円でした。
この宿の面白さは、宿泊そのものより「体験」にあります。公式サイトによると「小学生を中心とした新しいイベント『目指せ!生きもの博士 NONIWAさとやま探究ラボ』がスタートしました」とのことで、これは孫世代にとってはぶどう狩り以上に記憶に残るかもしれません。
- ムササビウォッチングなど夜の自然観察ツアーがある
- 元学芸員の専門家が講師を務めている
- 開催は月1回程度と頻度が限られる
公式サイトの紹介では「がろあハカセ(石井克彦さん)は、ビジターセンターや県立博物館、社会教育施設での勤務を経て」自然の魅力を伝える活動を続けているとありました。祖父母世代にとっても、孫と一緒に虫や川魚を追いかける時間は悪くないはずです。
正直に言うと、ここは評点データが一切取得できませんでした。口コミもレビュー件数も「データなし」です。設備面もセルフコインランドリーコーナー(無料)と駐車場あり、という記載しかありません。キャンプ寄りの宿だと理解したうえで選ぶ必要があります。
東松山駅から徒歩7分、和室で三世代がまとまれる「ガーデンホテル紫雲閣東松山」

自然体験より「移動を楽にしたい」「一部屋にまとまりたい」という家族には、ガーデンホテル紫雲閣東松山が現実的です。東松山駅より徒歩にて約7分、東松山I.Cより約5分という立地です。
公式サイトの案内では「機能的なシングルでビジネスの続きやひとり旅に。ツイン・ダブルルームは広々空間をご夫婦やカップルで、和室なら、小さなお子様連れ旅行に最適」とありました。和室があるのは、畳の上で祖父母と孫が一緒に寝られるという意味で、3世代旅行にはありがたい選択肢です。
サービスの評価は4.12、朝食の評価は4.2、清潔感は3.96でした。設備は個別空調、洗浄機付トイレ(一部)、ズボンプレッサー(貸出)まで揃い、レストランや宴会場もあります。
寄せられている口コミには「新鮮な野菜がどれも美味しく大満足」「朝食の野菜が新鮮でどれも美味しかった」というものがありました。地産地消をコンセプトにしたレストランだけあって、朝食の評価が高いのは納得です。
一方で、風呂の評価は3.74と8項目のなかではいちばん低い数字でした。館内に大浴場や温泉があるわけではなく、あくまでホテル仕様の風呂です。ここは正直に伝えておきます。
エリアと交通・予約の勘所
3軒とも、ときがわ町の玄関口である明覚駅からの距離感が違います。COMORIVERは明覚駅より お車にて約7分/徒歩にて約30分、NONIWAは明覚駅から車で約6分です。どちらも駅から歩くには少し距離があるので、車移動が前提になります。
一方でガーデンホテル紫雲閣東松山は東松山駅より徒歩にて約7分、東松山I.Cより約5分と、電車移動でも成立する立地です。ぶどう狩り農園までの移動距離だけで見ると、ときがわ町内の2軒のほうが近い可能性はありますが、祖父母の足への負担を考えるなら駅近も選択肢に入ります。
予約の勘所として、気になった点を挙げます。
- COMORIVERはプラン数が絞られているため、繁忙期は早めの確保が安心です
- NONIWAは自然体験イベントとセットの日程があり、開催日に合わせた予約になりがちです
- ガーデンホテル紫雲閣東松山はレストラン利用の有無で客室タイプを選び分けられます
よくある質問
Q. 3軒とも温泉に入れますか? 温泉と明記されているのはNONIWAだけです。COMORIVERはサウナ、ガーデンホテル紫雲閣東松山は風呂の評価データはあるものの、施設としての温泉の記載はありません。
Q. 子ども連れでも部屋数を分けずに済みますか? 和室のある宿を選べば一部屋でまとまれます。今回ご紹介した中では、ガーデンホテル紫雲閣東松山がその条件に合います。
Q. 予算はどれくらい見ればいいですか? 最安値の目安はCOMORIVERが5,267円、NONIWAが11,000円、ガーデンホテル紫雲閣東松山が6,300円でした。いずれも2026年9月8日時点・2名1室1泊の目安です。
まとめ
ときがわ町でぶどう狩りを楽しんだあと、実際に泊まれる宿は3軒しかありませんでした。自然の中で過ごしたいならCOMORIVER、孫の自由研究も兼ねたいならNONIWA、移動のしやすさを優先するならガーデンホテル紫雲閣東松山。目的で選び分ければ、迷う時間は減らせると思います。
もう一つだけ。当日の予定や設備の詳細は、必ず各宿の公式サイトで最新情報をご確認ください。
ピックアップ記事



